デビュー作がいきなりカンヌで話題に、新世代の才能が描く「春江水暖」が日本全国で公開へ

華流    10月26日

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「春江水暖~しゅんこうすいだん」が、2021年2月11日のBunkamuraル・シネマを皮切りに全国で順次公開されることが決定した。

デビュー作にしていきなり2019年カンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品に選ばれ、2019 年東京フィルメックスでは審査員特別賞を受賞したグー・シャオガン(顧暁剛)監督の「春江水暖~しゅんこうすいだん」が、2021年2月11日のBunkamuraル・シネマを皮切りに全国で順次公開されることが決定した。

近年、「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」のビー・ガン(畢贛)監督や、わずか29歳で命を絶った「象は静かに座っている」のフー・ボー(胡波)監督など、中国の新世代の監督が大きな注目を集めている。それらの監督と同世代で、長編第1作でありながら、2019年のカンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品に選ばれ、映画界を驚かせたのが、グー・シャオガン監督の「春江水暖~しゅんこうすいだん」だ。

カンヌ当時、まだ30歳。それまでは、たった一人でカメラを回し、ドキュメンタリーや短編を撮っていた青年が、初めてクルーを組んだ初の長編が、カンヌに選ばれただけでも本当に驚かされる。

しかも、その映像は、監督の故郷であり、映画の舞台である杭州の大河・富春江が流れる富陽を描いた14世紀の山水画の傑作「富春山居図」にインスピレーションを得たという、これも驚かされるショットの連続。絵巻を広げていくような横移動スクロールのロングテイクや山水画の宇宙を感じさせる超ロングショットなどを使い、大きな変化を迎える中国社会の中で精いっぱいに生きている、ある市井の大家族の四季を描くという、クラシックでありながら、極めて革新的で野心的な作品なのだ。

カンヌでの上映後、ハリウッド・レポーター紙は「グー・シャオガンは中国人監督だが、台湾の監督エドワード・ヤンやホウ・シャオシェンの作品に近い。『春江水暖~しゅんこうすいだん』はヤンの『ヤンヤン 夏の想い出』やホウの『童年往事 時の流れ』の子供と言っても過言ではない」と大絶賛。さらに、今年1月のフランス公開では、中国アート系映画としては異例のヒットを記録し、映画サイトallocineでもジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督の名作「長江哀歌」に迫る高評価を獲得した。

■「春江水暖~しゅんこうすいだん」あらすじ 大河・富春江が流れる街。老いた母と4人の息子、孫娘の恋。ある大家族の四季と変わりゆく世界。杭州市、富陽。大河、富春江が流れる。しかし今、富陽地区は再開発の只中にある。顧(グー)家の家長である母の誕生日の祝宴の夜。老いた母のもとに4人の兄弟や親戚たちが集う。その祝宴の最中に、母が脳卒中で倒れてしまう。認知症が進み、介護が必要となった母。「黄金大飯店」という店を経営する長男、漁師を生業としている次男、男手ひとつでダウン症の息子を育てながら、闇社会に足を踏み入れる三男、独身生活を気ままに楽しむ四男。息子たちは思いもがけず、それぞれの人生に直面する。

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